インナードライの改善方法
■インナードライとは
インナードライというのは、乾燥肌なのになぜかテカってしまうという肌で、肌表面は皮脂でテカテカしているにも関わらず、肌の水分量が少ないため、内側が乾燥している状態です。
これは、肌の水分量が少ないために、これ以上水分の蒸発を防ごうとして、肌が皮脂を分泌しているために起こります。
このように、肌の乾燥によってインナードライが起こってしまいますから、対策としては、皮脂対策をするのではなく、徹底した乾燥対策を行うことが重要となります。
どうしても顔のテカリを抑えようとして、脂取り紙などを使って皮脂を取り除いてしまったり、こまめに洗顔をしてしまいますが、どちらも顔の乾燥をさらにすすめてしまう行為ですから、完全に逆効果となってしまいます。
正しいインナードライの対策
・洗顔時の水温はぬるま湯にする
・洗顔料は肌に刺激が少ないものに変える
・角質に水分をたっぷりと入れる
・しっかりと保湿する
洗顔の水温が高すぎた場合、肌の油を抜ききってしまい、肌の保水機能を下げてしまいますから、ぬるま湯で洗うことがポイントです。
また、洗浄力が強い洗顔料というのは、刺激が強すぎて、角質の保水機能を下げてしまいますから、刺激が少ないものを選ぶことが大切です。
そのほかにも、インナードライの肌というのは、肌の水分が不足しているため、皮脂が過剰に分泌されている状態ですから、しっかりと角質にまで水分を送り込む必要があります。
さらに、水分の蒸発を防ぐために、保湿クリームの油分でしっかりとふたをしてあげることが大切です。
間違ったインナードライ対策
顔のテカリを抑えるために、ティッシュや脂取り紙などを使って皮脂をふき取ってしまうという人も少なくありません。
ただ、この行為は肌からの水分蒸発をさらに進行させてしまう行動で、繰り返して行ううちに、摩擦などで肌を傷めてしまいます。
また、頻繁に顔を洗って皮脂を落とそうとするのも逆効果です。
洗顔回数を増やしてしまうと、肌の乾燥をさらに加速させてしまいますし、刺激の強い洗顔料を使ってしまうと、角質の保水機能を低下させてしまいますから、こういった対策は逆効果となってしまいます。
インナードライ肌の症状
インナードライの肌というのは、肌の表面はしっとりとしているにも関わらず、肌の内側は水分が不足している状態ですから、肌がごわついている、化粧ののりが悪い、肌がつっぱるというような症状が現れてしまいます。
また、水分が不足していますから、乾燥によって肌のターンオーバーも正常に行われなくなってしまい、しわやくすみ、しみ、たるみなど、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。
肌は、乾燥すると外からの刺激に弱くなってしまいますから、防衛本能として皮脂を分泌して肌の潤いをキープします。これがテカリの原因となりますが、自分は脂性だと勘違いしてしまい、頻繁に洗顔をしてしまうなど、間違ったスキンケアを行うことで、さらにインナードライの症状を悪化させてしまいます。
乾燥の原因は、紫外線によるダメージや冷暖房による空気の乾燥、不規則な生活、ストレス、偏った食生活、間違ったスキンケアなどさまざまな原因が考えられますが、いくつかの原因がかさなり、肌から水分が抜けてしまい、内側が乾燥してしまいます。
インナードライには保湿が重要
日本の夏というのは、湿度も温度も高いため、肌が潤っているように感じてしまいますが、実は肌の内側というのは、乾燥している可能性が少なくありません。
肌の水分を保持しているのは、皮脂膜や細胞間脂質で、特にセラミドなどの細胞間脂質は、保湿の役割をもっとも多くになっている重要な成分です。
間違ったスキンケアや生活習慣を送ると、こういった成分を減少させる原因となってしまいます。
夏場は汗をよくかく時期ですから、こまめに洗顔を行い、肌をすっきりとさせる人も多いと思いますが、洗顔をした状態で放置してしまうと、さらに水分が蒸発してしまいますから、洗顔の後には乳液やオイルを塗ってふたをして、蒸発を抑えることが重要です。
インナードライ改善方法のポイント
インナードライの肌は、皮脂が過剰に分泌されています。
皮脂というのは肌にはとても重要な存在で、過剰に分泌されるということは、肌のバリア機能が低下していると考えられます。
肌のバリア機能というのは、外部から肌に異物が侵入しないようにする働きのことで、化学物質やホコリ、花粉、ウイルスなどから肌を守っています。
この肌のバリア機能には、皮脂が必要で、肌に薄い皮膜を張って異物をキャッチして、内部に侵入しないようにする働きをもっています。
洗顔後、肌がかゆくなったりするというのは、皮脂が完全にとれてしまい、今まで皮脂によってブロックされていた空気の刺激を、感じるようになったからです。
また、第二のバリヤ機能と言われる細胞間脂質のセラミドが不足してしまうと、肌の内側からどんどん乾燥がすすんでしまいますから、きちんとバリア機能を高め、肌の水分量をあげることが大切です。
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